研究室紹介

緑地環境学専修では、4年生になると、緑地創成学研究室、保全生態学研究室、生態調和農学機構(田無)、生物圏情報学分野(柏)のいずれかにおいて、各自のテーマのもとに研究演習および卒業論文に取り組みます。

緑地創成学研究室

人と自然が調和したランドスケープをまもり、そだてる

私たちの研究室では、都市の緑から、里山、湿潤熱帯、乾燥地まで、人間をとりまく多様な緑地空間を対象に、生態学(Ecology)と計画学(Planning)の視点から、人と自然が共存可能な緑地環境=ランドスケープの修復・保全・創出技術を探求することを共通の課題としています。研究においては、ランドスケープエコロジーや緑地計画学を基礎としつつ、都市・農村計画学、環境情報学など関連する分野との学融合を目指しています。大学院は生圏システム学専攻の所属です。

保全生態学研究室

自然と人間との共生関係を築く

持続可能かつ発展的地球環境の存続のためには、自然と人間との共生関係を築くこと、すなわち地球資源の保全と作物生産等の人間活動との融和を目指した総合的な研究が必要です。そのためには、都市や農村、草地など様々な生態系の構造と機能(野生生物の生態、生態系サービス)を明らかにし、具体的な保全計画を策定するとともに、作物の高い生産性を担保できる環境保全型作物の創出や持続的な栽培管理方法の解明などが、今後ますます重要となります。私達の研究室は、これらのテーマに沿った研究を推進しています。大学院は生圏システム学専攻の所属です。

生態調和農学機構

持続的生態系サービスと調和した「農」をめざす

人間社会は、食物や材料の生産だけでなく、物質循環や心休まる景観維持など、さまざまな生態系による恩恵(生態系サービス)に依存して成り立っています。その中で、農学は、生態系サービスの利用と保全に最も深く関わる学問分野として、持続的社会への移行に主導的な役割を果たすことができます。そのためには、生態系サービスと調和した「農」の創出にスコープを広げる必要があり、本研究室は、農と生態系サービスの関わりを、生物機能と物質循環に着目して究明することをめざしています。

生物圏情報学分野

ランドスケープの視点で都市・地域を計画する

本研究室では、「人と自然の関わり」の理解を基礎とするランドスケープの視点で、我々が生活する都市や地域をいかにより豊かに、持続的な状態にしていくかを考えます。この目標を達成するため、自然科学に限らず、社会科学、人文科学も含んだ融合的・学際的な領域で研究活動を行うことを特徴としています。大学院は新領域創成科学研究科自然環境学専攻の所属です。