平成19年度 第1回 「外来生物の適性管理と農業」
平成19年7月27日(金)15:30〜17:30
農学生命科学研究科1号館8番講義室
共催:生圏システム学専攻
・山本勝利 先生
(農業環境技術研究所/生圏システム学専攻連携併任)
「外来植物の蔓延実態とリスク評価に基づく農業生態系の管理」
・田付貞洋 先生(生産・環境生物学専攻)
「昆虫の繁殖生態の制御:アルゼンチンアリのコロニー戦略」
・草場 信 先生(生産・環境生物学専攻)
「植物の繁殖生態の制御:
アブラナ科自家不和合性の分子機構と進化」
近年、人の移動や物流がますます盛んになるなかで、種々の外来生物が国内に帰化する機会が増えてきています。それらのなかには、地域の自然環境に大きな影響を与えたり生物多様性を脅かしたりするものもあり、平成16年にはそれらの防除を目的とした「特定外来生物による生態系等に関わる被害の防止に関する法律(外来生物法)」が成立・公布されました。
しかしながら、今日われわれが生産の対象としている農業生物もまた、その多くが「外来生物」です。従って農業生産においては、外来生物の生態系への的確なリスク評価を行い、また外来生物の繁殖過程を人為的に制御することを通して、農業生態系を適性管理していくことが必要不可欠であり、そのための技術開発が私たち農学研究者に強く求められているのです。本セミナーでは、こうした外来生物のリスク管理に向けた基礎研究の最前線を、3人の先生にお話しいただきます。
セミナーにご出席いただきましたら、会場で出席ノートにご署名ください。
連絡先
根本圭介(生産・環境生物学専攻長 内27561 unemoto@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp)
勝間 進(生産・環境生物学専攻 昆虫遺伝研究室 katsuma@ss.ab.a.u-tokyo.ac.jp)